マンションやビルといった建物の老朽化が進むと、日頃目につきにくいベランダの避難ハッチも腐食や劣化が目立ち、いざという時に機能を果たせないケースも少なくありません。
当社では、避難口ハッチを他社から取り寄せて設置するのではなく、自社で製造から対応しているため、細かなサイズ調整や特殊な設置環境への対応など、オーダーメイドで柔軟にお応えできることが大きな強みです。
事前に当社の担当者が現地調査を行い、寸法取りや設置環境の確認を丁寧に実施。その上で現場に最適なハッチを製作し、スピーディーかつ美しく、確実な仕上がりで施工いたします。
腐食や破損により使用が困難となった避難ハッチの改修工事についても、製作から設置、メンテナンスまで一貫して対応しておりますので、どうぞ安心してお任せください。
改修前
既設ハッチの撤去から作業を行います。当社担当者が、事前調査により寸法取り、設置環境などを入念に調査いたします。スムーズな改修工事を心掛けております。

改修後
安全性、耐食性に優れたステンレス製ハッチとなります。
下蓋は上蓋と連動し、開閉します。いざという避難時に頼りになる避難器具です。

基準適合証票について

消防予第86号により、平成4年6月1日からは、金属製避難はしご・救助袋などの避難器具用ハッチを改修する際には、オールステンレス製を使用することが義務付けられています。当社では、お客様に安心してご使用いただけるよう、この基準に適合した製品を製造し、基準適合証票を貼付しております。
ハッチ枠
全国避難設備工業会認定品
TS型
- タイプ
- 角型
- サイズ
- 現地で寸法を計測
- 材質
- 【上蓋】SUS304/2.0t/HL仕上げ
【本体枠】SUS304/1.5t/2B仕上げ
【下枠】SUS304/1.2t/HL仕上げ
【下蓋】SUS304/1.2t/HL仕上げ
- 認証番号
- カh-18
TS-MA型
- タイプ
- 丸形
- サイズ
- 現地で寸法を計測
- 材質
- 【上蓋】SUS304/2.0t/HL仕上げ
【本体枠】SUS304/1.5t/2B仕上げ
【下枠】SUS304/1.5t/HL仕上げ
【下蓋】SUS304/1.2t/HL仕上げ
はしご ユニクロメッキ仕上げ スチール製
日本消防検定協会検定品 は第22〜2号
段数 | 全長 | 適用階高 | ハッチの厚さ | ハッチ寸法 |
---|---|---|---|---|
6段 | 2,140mm | 2,160〜2,620mm | 175mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
7段 | 2,486mm | 2,506〜2,966mm | 175mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
8段 | 2,828mm | 2,848〜3,308mm | 175mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
9段 | 3,170mm | 3,190〜3,650mm | 240mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
10段 | 3,516mm | 3,536〜3,996mm | 240mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
11段 | 3,860mm | 3,880〜4,340mm | 240mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
12段 | 4,208mm | 4,228〜4,688mm | 240mm | 外寸:700×700mmまで/内寸:550×500mm以上 |
ご注文の流れ
注文
ご注文は、お電話またはWebサイトからお願い致します。

採寸
事前に改修する避難ハッチの寸法を計測し、周囲に支障となるものがないかを調査します。
実測の際は室内を通ってベランダに出る必要があることから、居住者が在宅である必要があります。また、ハッチを開けることがあり、階下の居住者にも事前に作業内容を伝えておく必要があります。

設計
計測した寸法をもとに、CADを使った設計を行います。
既設避難ハッチに合わせた新しいハッチの図面を作成していきます。ジャストフィットした製品を作るために、正確な図面を作成します。

製造
図面にそって、製品を製造します。
複雑な形の切断が可能なレーザー切断機、部品を曲げるプレスブレーキ、職人や溶接ロボットによる溶接など、多様な加工ができる設備を有し、防災器具に求められる高い性能を、確かな技術でカタチにします。

検査
サイズや安全性などの検査を行います。

施工
まずは、既存枠内部の部品をすべて撤去します。次に既存枠の防錆塗装を行います。
その後、新設枠、上枠下枠を取り付けます。最後に梯子を取り付け、上枠周囲に防水コーキングを施します。
最後に表示版などを貼付し、改修が完成します。

導入・設置について
避難はしごの設置工事に際しては、地域により消防設備士による届け出が必要な場合がありますので、必ず事前に所轄消防署に確認をお願いします。また工事完成後は設置届け、消防検査が必要になります。

施工時の注意事項

- 床厚に合わせハッチ底部にゲタをはかせる等し、床厚に適応した高さに調整します(上枠、縁寸法、水上より10mm以上上げる)。
- コンクリート打ち込み後、防水モルタル仕上げを施し、ハッチ周囲をコーキングします。
注意事項
- 上下階のハッチは、相互に同一線上にならないように設置すること。
(消防法施工規則27条)通常は600mm以上離す。 - ハッチは、蝶番側(はしごの吊り元)を壁側(室内)に向けて取り付けて下さい。
(※注一部地域を除く) - コンクリート打ち込み時に、ハッチ内にコンクリートの水が溜まらないように必ず水抜きの処理をして下さい。
- ハッチの上蓋は、傷がつかないようにベニヤ板などで養生してください。
設置および施工方法は、所轄の消防機関と充分に打ち合わせの上、決定してください。